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2022年10月

2022年10月28日 (金)

稲刈りが終わって

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 刈取りを前にしたたわわな稔りの風景は、今や遠くの記憶になったような、一面の刈田の状態になっていて、厚い雲に覆われた日には寂しさが漂う、そんな感じがしています。

 今月10月9日(日)、娘と共に岩手県雫石町の三ツ石山(1,466m)に登山をしました。網張温泉から延びる舗装道路を進み、途中車止駐車場からザックを背負いストックを両手に一時間以上も進み、ようやくブナ、ダケカンバ等の樹林帯の登山口に到着、この時点で8時30分、間もなく雫石町の滝ノ上温泉からの登山道と合流。ここからは大きな石も岩もある斜度のあるキツイ登りを進んで、三ツ石山荘に到着10時5分。ガイドのコースタイムは40分で、私達は1時間35分も要したことになります。

 山荘(無人避難)(1,281m)には2階造りになっていて登山者で賑わっていました。ここは八幡平と岩手山を結ぶ裏岩手連峰縦走コースで、それに私達が登った滝ノ上温泉コースと松川温泉登山コースの合流地点なのです。山荘から三ツ石山に向かってガイドのコースタイムは30分ですが、ゴロ石の連続のキツイ登りで頂上着11時36分、立休みの連続で1時間以上も要したのでした。頂上周辺は子供の歓声があったりで賑やかですが娘と辺りを見回して肝心の紅葉、ナナカマドの赤い実は全く無いのです。それにしても少しは、と目を凝らしても葉っぱはもちろん赤い実も全然、数日前の寒さで終わったのでした。 三ツ石山周辺は人気の紅葉スポットで、毎年大勢の登山者が訪れることは知っていましたが、こんなにもすでに終わったとは残念に思いました。

 頂上で昼食を終え、山荘着1時30分、一時休憩し、下山を開始、途中見晴らしのきく地点で休憩2時30分。今日は朝から晴れでしたが、岩手山の上部は今も現れていません。お菓子とコーヒーを飲み、下山を開始、登山道から舗装道路、駐車場に到着4時20分。

 娘は元気で、私も行き交う登山者と時折り会話をしたりして無事に今日一日楽しく登山することが出来ました。これも娘と一緒なので安心して歩くことが出来ることを感じながら次の機会を望むことにします。

 私が20代前半の頃、玉川集落がまだあった時ですが、バス終点玉川から玉川温泉、焼山、八幡平、大深岳、三ツ石山、黒倉山、岩手山への縦走路を途中5泊ほどしたと思いますが、職場の先輩と二人で食料を背負いこのコースを2回決行したことがあります。今回、三ツ石の登山道を踏み、当時がかすかに蘇ってきたようなそんな感じになりました。

                              柳田 武男 81歳

2022年10月 7日 (金)

令和4年度産新米が出来ました

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 今年は6月頃から猛暑が続き、連日高温のため稲作の生育に異常が出ないのか心配でなりませんでした。それと全国的に害虫の発生、稲作では稲の養分を吸う「カメムシ」の大量発生が秋田県でも農家向けの「カメムシ注意報」が出されました。専門家は地球温暖化が背景にあるとして、今後もこの傾向が続く可能性が高いと指摘されており、私達農家は近年悩ましい、この心配が大きくならないよう祈るばかりです。

 また、この夏東北各地で豪雨による甚大な災害が発生しました。被災者の方々には一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 9月17日から18日と続けて刈取りを行いました。この日は天気も良く辺りを見回してもまだ刈取り作業は見当たらず、私は早い方だったと思っています。作柄は高温の影響なのか例年より草丈が高く育ってしまい、9月に入ってから時折りの雨、時には強い雨のため、全体的に倒れる傾向にあったと思います。それでも見方を変えれば稲穂が多くなるほど草丈は傾斜するのが自然ですのでもしや今年は豊作ではと、頭の隅に感じていました。

 9月23日、乾燥の終わった20a分の籾摺りを行った所、例年より10%ほど収量が多くあったのです。高温のため生育管理を心配したり、草丈が伸びて刈取りが少々難儀したりしましたが、我が家では例年以上の収量になるのではと喜んでいます。

 今後は全量の乾燥の終わった所でシルバー人材センターさんにお願いして籾摺り作業、30㎏入りの玄米を低温倉庫への運搬、それに籾殻を田んぼに散布作業等、2~3人で2日~3日の予定をしております。

 皆さんに新米のお届け発送は10月の初めを予定しております。春の田植え作業から夏場の管理、秋の収穫作業等、気持ちを込めて仕上がった美味しい新米です。どうぞお確かめ願います。

 刈取りの終わった田んぼは10月末頃、コンバインで刈取った稲わらをすき込むため、トラクターで耕起を行い、来春までの長い冬の期間を迎え、静かに深い眠りに入る、そんな感じです。

                              柳田 武男 81歳

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