稲刈りが終わって
刈取りを前にしたたわわな稔りの風景は、今や遠くの記憶になったような、一面の刈田の状態になっていて、厚い雲に覆われた日には寂しさが漂う、そんな感じがしています。
今月10月9日(日)、娘と共に岩手県雫石町の三ツ石山(1,466m)に登山をしました。網張温泉から延びる舗装道路を進み、途中車止駐車場からザックを背負いストックを両手に一時間以上も進み、ようやくブナ、ダケカンバ等の樹林帯の登山口に到着、この時点で8時30分、間もなく雫石町の滝ノ上温泉からの登山道と合流。ここからは大きな石も岩もある斜度のあるキツイ登りを進んで、三ツ石山荘に到着10時5分。ガイドのコースタイムは40分で、私達は1時間35分も要したことになります。
山荘(無人避難)(1,281m)には2階造りになっていて登山者で賑わっていました。ここは八幡平と岩手山を結ぶ裏岩手連峰縦走コースで、それに私達が登った滝ノ上温泉コースと松川温泉登山コースの合流地点なのです。山荘から三ツ石山に向かってガイドのコースタイムは30分ですが、ゴロ石の連続のキツイ登りで頂上着11時36分、立休みの連続で1時間以上も要したのでした。頂上周辺は子供の歓声があったりで賑やかですが娘と辺りを見回して肝心の紅葉、ナナカマドの赤い実は全く無いのです。それにしても少しは、と目を凝らしても葉っぱはもちろん赤い実も全然、数日前の寒さで終わったのでした。 三ツ石山周辺は人気の紅葉スポットで、毎年大勢の登山者が訪れることは知っていましたが、こんなにもすでに終わったとは残念に思いました。
頂上で昼食を終え、山荘着1時30分、一時休憩し、下山を開始、途中見晴らしのきく地点で休憩2時30分。今日は朝から晴れでしたが、岩手山の上部は今も現れていません。お菓子とコーヒーを飲み、下山を開始、登山道から舗装道路、駐車場に到着4時20分。
娘は元気で、私も行き交う登山者と時折り会話をしたりして無事に今日一日楽しく登山することが出来ました。これも娘と一緒なので安心して歩くことが出来ることを感じながら次の機会を望むことにします。
私が20代前半の頃、玉川集落がまだあった時ですが、バス終点玉川から玉川温泉、焼山、八幡平、大深岳、三ツ石山、黒倉山、岩手山への縦走路を途中5泊ほどしたと思いますが、職場の先輩と二人で食料を背負いこのコースを2回決行したことがあります。今回、三ツ石の登山道を踏み、当時がかすかに蘇ってきたようなそんな感じになりました。
柳田 武男 81歳